映画「17才のカルテ」に出演する2人の女優


精神を病んでいるということは、一つのことに偏執的に囚われ、四六時中、そのことばかりを考え、神経をすり減らし、くたくたに疲れ、自分を、出口のない迷路に追い込んで、行き詰まって、抜け出せない状態のことをいうのだろう。(『17歳のカルテ』より)


一昨日、昨日辺りから小生のFBのウォールは、アンジーの記事で賑っている。

彼女に初めてスクリーンで出会ったのが、この映画。一目で「これは演技を超えている!」と思ったのを、昨日のことのように思い出す。

因みに、この映画の主役はアンジーではない。原作(「思春期病棟の少女たち」)に惚れ込んで、映画化権を買い取り、製作総指揮まで務めたウィノナ・ライダーである。

そこまで入れ込んだ作品だが、皮肉な事に、一手に注目を集めたのは、瞠目すべき演技を見せたアンジーの方だった。

この“誤算”(というのは、こちらの勝手な推測だが)は、意外にインパクトを持っていたのではないか。

ライダーも、関係者が見れば誰でもピンとくるだろうが、anorexicな女性である。その後の彼女の女優人生は、波乱に満ちたものであるが、その要因としてこの“誤算”はかなりの比重を占めるように思われる。

ところで、原作者のスザンナ・ケイセンは、今どこでどうしているのだろう…